ともにいきる part 3


前回「生きる」ということの大切さを書きました。今回はそのまた補足です。
私たち医療者はどうしても病を患って来てくれている患者さんを診るため、現在目の前にいる「患者さん」として捉えがちです。例えば、85歳で認知症のおじいさん」がいるとすると、「85歳男性」とか「認知症患者」というカテゴリーで括られてしまうこともあります。
しかしその方にも20代で若々しく、今の我々よりもバイタリティーがあり、異性からもモテていたかも知れませんし、文学青年であったり、色々な才能にあふれていたかも知れません。
私が常々職員に「病気だけではなくその”人”を診るように」話しています。つまり人にはそれぞれその人なりの「歴史」があり、何人であっても決して軽んじてはいけないのです。また、その「歴史」のなかに病気に対するヒントも隠されているのです。何より私も数十年すれば立派にクソジジイと呼ばれるでしょう。皆さんも同じです。
ただ、医療のみならず、TVを見ますと政治家の先生が語られている「政策」や若者のインタビュー・所謂一般的市民を代表される方の声などは、まるで自分だけは歳をとらないような、本当に「今」というものしか考えていないような会話で溢れています・・・・ヤレヤレ

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