今回もインフルエンザについてのお知らせです。今年富士市では既に学級閉鎖もみられました。例年よりも早い印象です。
インフルエンザの症状は38℃を超える高熱と全身倦怠感が主なものです。しかし受診の際には以下の点で注意が必要です。
まず、受診について。熱が出て慌てて受診される方が多いのが現状です。インフルエンザの診断においては皆様ご存知の迅速キットにて判断しますが、キットで陽性になるには「症状が出始めて24時間以降または38℃を超えて12時間以降」時間が経たないと判断しづらいということです。特に救急センターで「今日の夕方から熱が出た」と言って受診される方が多いのですが、その場で検査をされないこともあったでしょう。それは上記の理由からです。毎年同じことを医師や看護師も伝えているはずですが・・・・一向に減らないのは何故でしょうか?
次にインフルエンザに罹った後のことです。通常インフルエンザと診断されて48時間以内に適切な治療を受ければ2-3日で解熱することが多いです。が、その段階ではまだウイルスを撒き散らす可能性があるのです。学校などで書類を渡されるとは思いますが、解熱後2-3日、あるいは症状開始から1週間は自宅待機が必要なのです。「つまり解熱=治癒ではない」ということです。親御さんたちの都合もあるとは存じますが、大流行させないためには必要なことです。インフルエンザに罹った患者さんにはその被害を拡大させないという義務があると思ってください。その心がけひとつで大流行は防ぐことができるのです。
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