高血圧・糖尿病・腎臓病などの慢性疾患はもとより、急性期疾患も診させて頂きます。
慢性疾患は治療を中断すると必ずといっていいほど悪化します。
当院では患者さんに治療の必要性等をご理解頂ける様、充分な説明を心掛けて参ります。
急性期疾患は正確で迅速な診断・治療を心掛け、専門家の判断が必要な際には遅れることなく相談できる様、
病診・診診連携にも力を尽くして参ります。
とにかく ひとりで抱え込まないで、お気軽に相談してください。
糖尿病とは血液の中のブドウ糖(血糖)が高い病気です。
血糖が高くて何が困るかというと、血管に悪さをするのです。
まずは細い血管から傷害を受け、次第に太い血管まで傷害を受けます。
糖尿病の三大合併症として網膜症・腎症・神経症が知られていますが、
それらが進行すると失明・腎不全(現在血液透析を始める原因の第一位)
・壊疽(腐ってしまい切断することもあります)を来します。
しかし、これら合併症はしっかり血糖をコントロールしていけば、
防ぐ・進行を遅くすることができるのです。
初期の段階で、糖尿病は全く自覚症状がありません。
そのため受診をしない・あるいは中断する患者さんが多いのも
事実です。当院ではいかに中断させないか、日々格闘しています。
文字通り血圧が高い状態です。
血圧とは心臓から全身の血管に血液を送る圧力です。
血管は人体の大部分の組織に存在し、大人の血管を全てつなげると
約10万km(地球2.5周分)にも及びます。
そこに負担がかかるわけなので、全身に影響が及ぶのです。
ピンと来ないかも知れませんので、わかりやすく例えてみましょう。
花に水をやる際に、普通はジョウロを使いますが、もしも水道の蛇口を
全開にしてホースをつまんで水をやったらどうなりますか?
花が吹き飛びます。
程度の違いはあれ、内臓にも同じようなことが起きているのです。
高血圧も大抵自覚症状がありません。
ある意味不治の病です。
しかしコントロールは可能なのです。
血圧のコントロールができればその後に控えている脳卒中なども
予防できるのです。
「俺は血圧180あるけど元気で病院へも行ったことがない」と
自慢している人を見かけますが、皆さんどう思われますか?
読んで字のごとく腎臓の病気です。
進行していくと腎不全となり、透析療法が必要となります。
血液透析の場合は週3回、1回3-4時間の治療を行い、
よほどのことがない限りは生きている間続きます。
それにも増して、最近腎臓病を患っている人が、
心筋梗塞や脳卒中を起こしやすい、というデータも出てきており、
国も対策を始めています。
皆さんはCKD(シー・ケー・ディー)という名前を耳にしたことが
ありますか?
CKDとはまさに慢性腎臓病を指しています。
今まで、腎機能の程度を確認するには、血清クレアチニン値という値で
評価していました。
最近ではより早期から治療を始めるため、
eGFR(イー・ジーエフアール)という血清クレアチニン値と
年齢・性別をもとに計算した値で評価する傾向にあります。
その理由としては、やはり自覚症状に乏しく、
発見時に手遅れということが多いからです。
いわゆる尿毒症の症状(嘔気・食欲低下・倦怠感など)は、
末期腎不全になるまで見られません。
生活習慣に関連した病気です。
疾患で挙げると「高血圧」「糖尿病」「高脂血症」「高尿酸血症」
「肥満」・・それに「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」や
「CKD(慢性腎臓病)」も含まれるでしょう。
三大成人病である「がん」「心筋梗塞」「脳卒中」と
密接に関わりがあり、薬による治療も大切ですが、
生活習慣の改善もそれ以上に大切です。
共通していることは全身の血管系が傷害されることと、
自覚症状に乏しいことです。
患者さんの御理解・御協力が非常に重要であり、生活習慣病を
いかにコントロールするかが、ある意味で医師の力量を
問われるものと、自戒しています。
「自己免疫疾患」とも言います。
私達は「免疫システム」という外敵から身を守るしくみがあります。
免疫システムの異常を来して自身の体を攻撃する病気が、
膠原病と呼ばれるもので、「関節リウマチ」、「全身性強皮症」、
「全身性エリテマトーデス」、「皮膚筋炎」などの疾患が含まれます。
これらに共通することは何かしらの「自己抗体」を検出することです。
「抗体」とは免疫システムの一端を担い、
外敵に対して働くタンパクです。
インフルエンザの予防接種を例に挙げますと、接種したワクチンが
体内に入り、インフルエンザウイルスに対する抗体をつくることで、
インフルエンザに対する抵抗力をつけます。
膠原病はあたかも自衛隊が日本国内に向けてミサイルを撃つような
もので、治療としてはステロイド薬や免疫抑制剤を使用し、
まずは攻撃を止めさせます。
その一方で外敵に対する抵抗力も弱まるという難しさもあります。